着物について 美しいきもの菊寿以

夏のお手入れについて

これからの暑い季節、気になるのはやはり汗によるシミです。
見た目にはわからない為お手入れを怠りがちですが、そのままにしておきますと
シミの原因となってしまいますので、こまやかなお手入れをおすすめ致します。
そもそもシミには、口紅やお食事の際の汚れ 等の「見えるシミ」、
汗や香水 等の「見えないシミ」がございます。
どちらもシミの状態、お着物の素材によってお取り扱いが異なります。

少量の汗や匂いでしたら、着装後ハンガーに掛け干すことで飛ばすことができますので、
この季節にお着物をお召しになった後は、お着物をすぐにしまわずに、
まずは掛け干すことを心がけて下さい。しかし、これはあくまでも応急処置に
すぎませんので、その後はお手入れが必要になります。
なぜなら、「見えないシミ」である汗・酒・酢・香水は、乾くと消えたように見えますが、
そのまま放置しておきますと、月日の経過と共に黄変し、さらに茶変をしてしまう恐れが
あるからです。
また、汗以外の「見えないシミ」はその個所に印などをつけておく事を、おすすめ致します。
その場所をお手入れの際にお申し付けいただければ、こちらで処理をすることができますが、
「見えないシミ」は、乾いてしまったらプロでも見つけ出すことは大変困難です。
汗は、汚れる個所がわかりますのでお申しつけいただかなくてもこちらでお手入れをして
おりますが、その他の「見えないシミ」はお申しつけいただかないとお互い汚れに気付かず、
せっかくお手入れをしてもシミが残ってしまうケースがあるからです。

また、市販されているシミ抜きの薬品等もございますが、こちらの使用はお避けください。
中途半端にシミを落してしまいますとそこでシミが止まってしまい、それ以上落ちなく
なってしまう事が多くあります。
こうなってしまっては専門家に依頼をしても修復することが不可能になってしまいますので、
長くお着物をお召しいただく為にも強くお願い申し上げます。
(特に絹のようなデリケートな素材のものは、少しでも擦ったり、洗ったりしますと、
生地が荒れたり、地色が変色する恐れがありますのでご注意願います。)

今年は例年以上に暑い日々が続き、お着物をお召しになる機会も多くないかとは存じますが、
だからこそお召しになった後のケアには充分ご注意願います。

ご質問などございましたら、お気軽に当店までご相談ください。
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