着物について 美しいきもの菊寿以

着物について


着物はとても芸術性に富み、見ているだけでも楽しく心豊かになるものですが、
やはり読んで字の如く「着る物」である着物ですから、日常的に身につけて自分を飾り、
楽しみたいものです。
しかし、現代の生活においては、着物を着る機会も少なく、また着物についての知識がない為、
着てみたいけれど敷居が高い、と感じていらっしゃる方も多いかと存じます。
そのような皆様に着物を楽しんでいただけるよう、こちらでは着物のお手入れや、
知識について、いろいろとご紹介していけたらと思っております。


 秋のお祝い事(七五三について)


長い残暑も過ぎ、すごしやすい季節になってまいりました。
秋はお祝い事、記念日等も多く、お着物をお召しになる機会も多くあるかと存じます。
そのようなお祝い事の中でも、「七五三」はお着物を着てお祝いをされる代表的な行事です。
今回は「七五三」についてお話したいと思います。

「七五三」とは、三歳の男女、五歳の男子、七歳の女子が11月15日にお宮参りをし、子供の成長を祝う行事です。子供たちは晴れ着に身を包み、千歳飴(ちとせあめ)を持って家族と共に神社にお参りをし、記念撮影するのが一般的です。
お参りする日は、11月15日にこだわらずその前後に行う方も多く、北の地方では1ヶ月繰り上げて10月15日にお祝いする慣習もあります。
千歳飴には、元気によく成長するように、長生きするように、という願いがこめられています。

古来の七五三の形は「髪置き(かみおき)」、「袴着(はかまぎ)」、「紐落し」(「帯解き」)と呼ばれ、各地各様に男女とも行われていました。
「髪置き」は2〜3歳の間に行われ、その日を境にそれまで剃って短いままだった子供の髪を伸ばし始める儀式。
「袴着」は3〜7歳の子供が、初めて袴をつける儀式。
「紐落し」は5〜9歳の間に、それまで着物を留めるのに使っていた紐を帯に変える儀式で、
「帯解き(おびとき)」とも呼ばれました。
江戸中期武家や有力商人などの間で流行したものが、明治以降庶民に普及し、現在の七五三の
スタイルになっていったようです。

現在の七五三は正式な服装は、3歳の女子は肩揚げをした着物に、帯を結ばず「被布(ひふ)」
という朱赤のベストのようなものを羽織ります。3歳、5歳の男子は紋つき羽織に「仙台平
(せんだいひら)」の袴。7歳の女子は、揚げをした「本裁ちの着物」に「かかえ帯」です。

お着物をお召しになる機会が減っている昨今ではございますが、七五三のお祝いは皆さま
必ずと言っていいほど行われる日本の伝統的な行事です。
ぜひ、お子様また、親御様もご一緒にこの機会にお着物をお召しになられてはいかがでしょうか。

お着物に関して、なにかお困りの事がございましたらお気軽に当店までご相談ください。
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夏のお手入れについて


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着物のお手入れ(カビについて)


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